こんな悩みをお持ちではないでしょうか。
一般的なアルバイトや会社員であれば税金の処理はすべて会社が行ってくれる為、どうしてもぜひ知識が乏しくなってしまうもの。
そこで個人事業主として配達クルーとしても活動している私が、フードデリバリーサービスに関わる税知識について詳細を解説。
- 配達クルーが利用できる経費の詳細
- 個人事業主が利用できる青色申告とは?
- 確定申告を行うのに必要なもの
以上の項目について解説しているので、フードデリバリーサービスで税金知識に自信がない方にピッタリな内容です。
10分程度で読める内容になっていますので、ぜひ参考にしてみてください。
配達クルーが利用できる経費の詳細
「menu」や「Uber Eats」で利用できる経費について、詳細を解説していきます。
- そもそも経費とは?
- 経費計上可能な資産・NG項目一例
- 按分と減価償却の基礎知識
以上の内容について、順を追って解説していきましょう。
そもそも経費とは?
まず大前提として、「経費」について詳細はご存知でしょうか。
経費とは事業を行うのに必要な費用の総称。
事業所得で得た収入は、確定申告時に決定した年収によって納める税金が決定します。
その時に使用する計算式は以下の通り。
「売り上げ−特別控除・経費=年収額」
式のように経費の額が増えるほど税金が決定する年収額が下がるため、節税効果を得ることができます。
また売り上げを上げるためにかかった費用は、基本的には経費として計上可能。
「menu」を例に挙げると、自転車の購入費用やモバイルバッテリーの購入費用等が挙げられます。
経費計上可能な資産・NG項目一例
「menu」や「Uber Eats」で経費計上が可能な項目について一例は以下の通り。
- モバイルバッテリー
- スマホホルダー
- クッション材
- 車両整備費用
- 駐車料金
- ヘルメットなど
- レンタル料金
また自転車の場合、車体の購入費用は「車両費」として扱われますが10万円を超える場合には注意が必要。
10万円を超える経費は、減価償却と呼ばれる経費計上を行ないます。
詳しくは後ほど詳細を解説していきましょう。
また経費計上がNG項目や、グレーゾーンの内容については以下の通り。
- 家賃
- 飲食代
- 駐車違反金
「家賃」はフードデリバリーサービス業のみで事業とする場合、経費として落とせない場合があります。
ただしブログや撮影編集など、家で作業行う事業を並行して行っている場合には後ほど解説する按分を行うことにより落とせる可能性も。
それぞれ配達クルーの事情により割合が変化するので、税務署等で確認を行いましょう。
また配達中の飲食代も、グレーゾーン。
駐車違反料金に関しては経費で落とせないので注意が必要です。
按分と減価償却の基礎知識
スマホの通信費など、売り上げを上げるために必要な経費とプライベート用が混ざってしまった項目が発生します。
このような場合は、プライベート3:仕事1のように必要分だけ割ることにより経費計上行うことが可能です。
この割合の経費計上の計算方法を「按分」と呼びます。
按分の割合は、項目や事業主の事情ごとに変化するため正確な割合を知るためには税務署や税理士の確認が必要です。
さらにロードバイクを使用した車両代など、10万円以上を超える項目を経費計上する場合は「減価償却」と呼ばれる計上を使用。
減価償却とは項目ごとに定められた「耐用年数」と呼ばれる年数分に分けて、分割して経費計上行う方法です。
自転車の場合、耐用年数は2年と定められており、10万円を超える車体代は2年で分割して経費計上行うことが可能。
計算方法が複雑になり個人で計上するのが大変ですが、会計ソフトを使用することに簡単に経費計上が可能です。
個人事業主が利用できる青色申告とは?
経費の内容について紹介したところで、次に大きな節税効果が期待できる「青色申告」について詳細を解説。
- そもそも個人事業主とは?
- 確定申告とは?
- 青色申告とは?
以上についても、詳細を解説していきましょう。
そもそも個人事業主とは?
前提として個人事業主とは、事業所得で定期的な収入を得ている人々の総称。
事業所得は税金が差し引かれてない収入のため、後ほど解説する確定申告の義務が発生します。
ですが個人事業主は「経費」や「青色申告」といった税金の免除を行う特典が利用できる点が大きなメリットです。
さらに開業年には「開業費」と呼ばれる経費を計上する事も可能。
「開業費」とは、個人事業主の開業届を提出する前にかかった費用の総称です。
個人事業主として開業する前にかかった費用は、どれくらい前なのか年数は定められていないため大幅な費用を経費で落とすことが可能。
そのためまとまった経費を「開業費」として、経費計上を行えるのも個人事業主で開業するメリットです。
開業方法については以下の記事でも概要を解説していますので、是非併せて参考にしてみてくださいね。
確定申告とは?
確定申告とは、1年に1回事業所得で得た収入の総額を国へ申請する総称。
副業の場合は経費や控除額を除いた年間20万円以上の所得がある場合、確定申告の義務が発生いたします。
確定申告で申告した収入により来年度の税金が決定するため、税金の免除項目を駆使しなければ来年度にかかる税金の金額が上昇。
確定申告を行わなければ、無申告課税や重化課税と呼ばれる大きなペナルティーが発生し最悪の場合は逮捕されることも。
そのため一定の条件を満たした場合には、確定申告を行う必要があります。
青色申告とは?
確定申告には「白色申告」と「青色申告」の2種類が存在します。
「白色申告」の場合は、大きな免税特典がない代わりに人生が簡単といった特徴が存在。
一方「青色申告」は複式帳簿と呼ばれる帳簿提出する必要があるため、若干手間が発生。
ただし青色申告特別控除と呼ばれる、65万円の免除を受ける事ができます。
ただし令和2年より、e-Taxによる石を行わなければ10万円の減額となる55万円の免除額へと変更されました。
確定申告を行うのに必要なもの
青色申告の詳細について紹介したところで、次に確定申告の流れについて紹介。
- 確定申告の方法は3種類
- 個人事業主の開業方法
- クラウド会計ソフトの利用がオススメ
以上の項目についても解説していきましょう。
確定申告の方法は3種類
結論から言うと確定申告の方法は3種類存在します。
3種類の確定申告の方法は、以下の通り。
- 直接持参
- 郵送
- e-Tax
直接持参の場合は、最寄りの税務署に実際に足を運び提出する方法。
分からない項目は、相談できるメリットを持っているものの確定申告時の混雑した税務署へ向かわなければならないデメリットも。
郵送は必要書類を揃えて、最寄りの税務署へ郵送行う方法。
ゆうパックやゆうメール、宅急便類は使用できないため「信書」で郵送する必要があります。
直接持参や郵送で確定申告を行う場合は、令和2年より青色申告の特別控除が55万へと減額されているので注意が必要です。
e-Taxは電子データーで確定申告を行う方法で、マイナンバーカードか電子証明書付きの住基カード、カードリーダー等が必要。
個人事業主の開業方法
個人事業主の開業方法はいたって簡単で、税務署に必要書類を提出するだけの簡単な内容です。
事前に書類を作成しておけば、用紙を渡して印鑑をしてもらうだけの簡単な作業。
ただし税務署で説明を受けながら開業手続きを行うと、どうしても手続きに時間がかかってしまうことも。
そんな時は個人事業主の開業手続きはクラウド会計ソフトを利用することにより、無料で簡単に開業を行うことができます。
クラウド会計ソフトの利用がオススメ
クラウド会計ソフトとは、毎月一定の使用額で利用可能でクラウド上にデータ保存が行われる会計ソフトの総称です。
データを全てクラウド上に保存されるため、データ紛失の危険が少なく通信環境が整っていればどこでもどの端末でも会計入力が行えるのが魅力。
さらに青色申告に必要な複式帳簿も、質問に答えるだけの簡単な作業で経費計上行うことが可能。
私の場合は会計ソフト「freee」を使用していますが、内容も簡単でストレスなく使用できています。
さらに個人事業主の開業であれば質問に答えるだけで必要な書類を作成でき、コピーしたものを提出するだけで開業手続き書類の発行が可能。
「menu」や「Uber Eats」で、個人事業主として活動する場合にはクラウド会計ソフトの導入を検討してみましょう。
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「menu」や「Uber Eats」配達クルーが使える経費や、税金の基礎知識まとめ
最後に「menu」や「Uber Eats」利用できる経費について、まとめていきましょう。
- 経費とは、事業を行うのに必要な機能の総称
- 「売り上げ−特別控除・経費=収入額」で算出した額に税金が課税される
- 仕事とプライベート用が混ざった経費は「按分」を行う
- 10万円以上を超える経費計上行う場合「減価償却」を利用する
- 開業届前にかかった経費は「開業費」として経費計上行える
- 青色申告での確定申告は55万円〜65万円の特別控除が行える
- 令和2年よりe-Tax以外の申請方法は10万円の減額となるので注意
「menu」や「Uber Eats」で得られる事業所得を得る上で、大きな節税効果が期待できる個人事業主。
開業手続き自体は、クラウド会計ソフトの登場により手軽で簡単に行えるようになりました。
特に副業で年間20万円以上の収入を大幅に超えている方は、確定申告は必須となります。
無申告のまま税務署調査の対象になってしまうと、無申告課税といったペナリティが想像絶する額へ膨らみ取り返しにつかない事態になることも。
後から慌てないためにも、クラウド会計ソフトによる複式帳簿を行い来年度の確定申告に備えて準備を行いましょう。
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