こんな疑問や悩みを、お持ちではないでしょうか。
会計ソフトなどを駆使することで簡単に確定申告が可能になった現代ですが、いざ自分で確定申告を行うとなると不安がつきもの。
加えて開業後に引っ越しを行っており、確定申告に伴う手続きなども不安材料の一つであったため本当に大丈夫か謎ばかりでした。
結果としては無事に収受印が押された決算書の控えが届き、手続き自体は無事に完了しました。
そこで確定申告を郵便で行いつつ、開業した後に引っ越ししたまま手続きを何もしていない私のような方に向けて当記事では概要を解説。
初めて確定申告を行う方や、フリーランスで忙しい日々が続いており税務署にわざわざ足を運ぶ余裕のない方に最適な内容になっています。
会計ソフトは「freee」を使用
結論から言うと確定申告に関する書類は手書きとかマジ無理って感じだったので、即会計ソフト「freee」を導入しました。
理由としては一度案件として「freee」関係の記事を執筆した経験と、事業主としてはペーペーなのでビギナー向けと紹介されていることが主な理由。
会計ソフトの有名所として候補は「弥生」もありますが、ぶっちゃけどっちでも良いと思います。
▶弥生のクラウド確定申告ソフト
また個人事業主として開業する場合、開業に必要な書類も無料で作成できるので独立宣言した人は書類だけでも会計ソフトで作成するのをオススメします。
フリーランス初の確定申告を郵便やってみました
というわけで、フリーランス一年目となる初めての確定申告は郵便を利用しました。
2021年度からの注意点として、個人事業主最大の特権とも言える「青色申告特別控除」の控除金額が変更になっている点でしょう。
- 以前:65万円の特別控除
- 現在:条件を満たしていない場合55万円の特別控除
基本的に65万円の青色申告特別控除をフルで利用するためには、e-taxを利用するなどの条件が発生します。
イマイチ制度がよくわからない方でも、会計ソフトであれば質問に答えるだけで自動的に条件に見合った内容が算出される仕様となっています。
今回の改正は、ようはマイナンバーカード作れよって国からの催促ということですね
その他詳しい情報は「freee」公式HPでも記載されているので、興味がある方は参考にしてみて下さい。
freee公式HP感想結論:結構楽しかった
初めてフリーランスとして確定申告を行ってみた感想ですが、結論から言うと結構楽しかったです(笑)
つまりどういうことかというと、「個人事業主の確定申告って会計ソフト使ってしまえば家計簿やん」というのが第一感想でした。
あと頭では分かっていたものの青色申告の控除って、節税面において本当にデカいと初めて作った決算書を眺めて感じたのも印象的。
因みに事業用のクレジットカード作っておくと本当に楽ですよ、利用明細を取っておけばクレジットカード以外の領収書を登録するだけになります。
フリーランスの開業届後の具体的な手順
さてさて感想について述べたところで気になるのが、フリーランスが開業した後に確定申告を行う手順などではないでしょうか。
そこで一連の流れとして、以下の項目をそれぞれ解説していきます。
- 開業届・青色申告承認申請を申請
- ググりながら売り上げや経費を仕分け
- freeeで「決算書」と「確定申告書B」を印刷
- その他必要書類をプリントしとく
- なんか税務署から届いてた、やたらデカイ封筒にぶち込む
それぞれ、順を追って解説していきましょう。
開業届・青色申告承認申請を申請
結論として確定申告を行える基準まで稼げた場合、真っ先に行うのは開業届と青色申告なんとか用紙の提出です。
どちらも「freee」であれば無料で発行できるので、コンビニなどでプリントアウトして税務署に直接持っていくだけの簡単作業です。
開業届と聞くと難しそうな印象を受けますが、必要なものだけ用意しておけば税務署でボンっと印鑑押されるだけなので瞬殺で終わります。
詳しくは「freee」で開業届のご案内的な概要が紹介されているので、そちらに習って開業手続きを行いましょう。
ググりながら売り上げや経費を仕分け
開業届を提出した年に関する1年分の売上や経費などを、複式簿記の記帳を行うため仕分けしていきます。
加えて事前に設定を済ませておけば銀行と紐付けも行えるため、出費毎に戡定科目と呼ばれるお金の使いみちジャンルをググりながら選択する作業となります。
一度登録を行うと同じような出費や売上は自動的に振り分けを行なってくれるのも、会計ソフトならではの魅力でしょう。
freeeで「決算書」と「確定申告書B」を印刷
確定申告の季節を迎えると、freeeに用意された確定申告の設定項目を利用して必要書類の作成を行います。
全ての案内が終了すると「決算書」と「確定申告書B」のPDFが発行されます。
その後は家にプリンタがない場合、セブンプリントなどのアプリにファイルを飛ばしてネットプリントすると大部分の準備が完了です。
その他必要書類をプリントしとく
ネットプリントを行う際にはついでに、以下のコピーをとっておきましょう。
- 個人情報書類(免許書・マイナンバーカードなど)
- 通知カードのコピー・マイナンバーの分かる住民票(マイナンバーカードがない場合)
また切手はコンビニで買えるので、投函用と返送用封筒用に120円切手、82円切手を一枚ずつ買っておくとスムーズでしょう。(領収書貰ってね)
加えて個人情報書類を貼り付ける用紙には、ふるさと納税を行った人の場合「寄付金受領証明書」を貼り付ける必要があります。
寄付金受領証明書とは一言でいうと、ふるさと納税利用者はなんか届いた紙です。(因みに無くすとダルいよ)
なんか税務署から届いてた、やたらデカイ封筒にぶち込む
本来であれば自身で書類を送るための封筒を用意するのが大多数ですが、私の場合は事前に税務署から確定申告用の書類が届いていました。
そして封筒の中にノリでくっつけてハンドメイド可能な提出用大型封筒が入っていたので、組み立てて税務署の住所を書くことで利用可能。
届け先の税務署は、自分が開業届を提出した税務署宛で問題ないでしょう。(住所がわからない場合はGoogle Mapで一撃)
ハンドメイド封筒の中には、以下のものをぶち込んでおきます。
- 決算書(freeeでプリントしたやつ)
- 確定申告書B(freeeでプリントしたやつ)
- 個人情報書類orマイナンバーカードのコピー
- 通知カードのコピー、マイナンバーの分かる住民票(マイナンバーカードがない場合)
- 返信用封筒
その他の書類は人によって異なるため、freeeの案内に習いながら作成を進めましょう。
税金払ってるのに自腹とは何事かと激おこな方も多いと思うので、購入時に取っておいた領収書で経費にしちゃいましょう。
開業届後に引っ越した場合
確定申告の一連の流れを把握したところで気になるのが、開業届後引越しの手続きを忘れた方ではないでしょうか。
ですが私のように忘れてた場合のうっかりさんは「所得税・消費税の納税地の異動に関する届出書」を確定申告書類にぶち込んでおくと税務署によっては幸せになれます。
「所得税・消費税の納税地の異動に関する届出書」は国税省のHPでDLできるので、必要書類を作る際にまとめてプリントしておきましょう。
余談税金の制度がややこしい理由
確定申告に慣れてない方が1度は感じる感想として「もっと簡単にならねぇかな…」というボヤキをしたくなった方も数多いのではないでしょうか。
ここまで税金の制度が面倒な理由としては、結論から言うと制度が簡単だと誰も払わないという点。
あと税理関係は法律に関する事柄が多いので下手なことを書けないのも理由の一つ、堅苦しい記事ばかり検索結果に表示されてるのでラフに執筆してみたこの記事も怪しいところ。
逆を捉えれば税務関係は勉強して理解が進むほど、払う税金を少なく済ませることができる恩恵を受けることができます。
日本に住んでる限り税務知識は万能に活用できる武器なので、副業で確定申告を行う方はこの機会に念入りに勉強してしまいましょう。
独立したライターは「文芸美術国民健康保険組合」の選択肢も
個人事業主の特権とも言える節税対策を駆使したものの、やはり高くついてしまうのか「国民健康保険」。
稼げば稼ぐほど支払い義務が伴うため、独立して一稼ぎできたものの多大な支払いに頭を抱える人が多いのが現実です。
ですが稼げたWebライターやプログラマー、動画編集社、デザイン関係は「文芸美術国民健康保険組合」に入ると良いかもしれません。
「文芸美術国民健康保険組合」とは、特定の業種であれば加入可能な保健組合。
年収と比例して増加していく国民健康保険と異なり、毎月一定額の支払いとなるためある程度稼げるフリーランスであれば切り替えを行なった方がトクすることも。
個人事業主として初めての確定申告を郵便で行った感想まとめ
最後に開業届後に引越しを行、個人事業主として初めての確定申告を郵便で行った感想についてまとめていきましょう。
- 初めてフリーランスとして確定申告を行ってみた感想は、結論から言うと結構楽しかった
- 会計ソフト使ってしまえば、ほぼ家計簿みたいなもの
- 事業用クレジットカードを作っておけば、カード利用意外の領収書を回収するだけで済む
- 銀行と紐付けすると、自動で経理作業を行ってくれる
- 個人事業主の開業届を出すと、確定申告の季節になると税務署から専用書類が送られてくることも
- 開業後に引っ越した場合、「所得税・消費税の納税地の異動に関する届出書」を同封する
初めての確定申告を迎えた方は参考として、お役立て頂けたでしょうか。
最初は何かと不安を抱えるものの、会計ソフトさえ使えばどうってことなさそうだというのが総合的な感想でした。
使う会計ソフトは何でも良いと思うんですけど、アプリで簡単に操作できる「freee」は実際に使ってみて中々良いサービスでした。
これから個人事業主の開業を検討している方は、利用の検討材料として候補に入れても良いのではないでしょうか。