2022年8/1より、関東の首都圏エリアでも自動差配新アプリがリニューアルした出前館。
ですが気になるのが、実際に専業としてフードデリバリーで働いている方が出前館で活動を行った方の感想では無いでしょうか。
そこで当記事では専業配達員として活動している私が、出前館の新アプリで実際に活動してみた感想を紹介していきます。
出前館の新アプリを実際に活動してみて感じたメリット
結論から言ってしまうと、以前のアプリと比較して自動差配の新しいアプリは格段に使いやすくなっています。
よりUber Eatsやmenuなどのフードデリバリーらしい利用感になったので、初心者でも始めやすくなりました。
そこで実際に出前館の新プリを利用してみて感じたメリットに関して、それぞれ紹介していきましょう。
当日稼いだ報酬額が確認できる
新アプリのメリットとして、当日稼いだ合計金額がアプリ上で表示されるようになりました。
そのため他社アプリのように、1日で稼いだ金額が以前より非常に分かりやすいのも嬉しいポイントです。
ただし合計金額が分かるのは日当のみで、1日過ぎると配達実績(件数)しか確認することができません。
新アプリでは距離報酬が採用されているので、過去の正確な報酬額が分からないというのは苦しいデメリットですね。
不愉快な着信音は廃止
出前館の新アプリでは、旧アプリのような不愉快な着信音ではなくポポポンッポンと耳に優しい音声が採用されております。
ただでさえ注文の行き先・時間確認で神経を研ぎすまさなければいけない中で鳴り響く「プルルルルルルゥゥ」は無駄に疲れる要因の一つでした。
ヒートマップで需要の高いエリアが分かる
新アプリではマップ上で需要の高いエリアは色付けされており、一目で配達員が足りていないエリアを把握することができます。
そのため数珠が切れた時など、次に注文を取りに行くための行き先などの情報を得ることができるのも新アプリで採用されたメリットの一つ。
フードデリバリーに慣れている方であれば大体はわかるのですが、始めたばかりの初心者は立ち回りとして非常に参考になるのではないでしょうか。
時間差を計算して受注する必要が無い
旧アプリの注文は指定された時間に合わせて、配達員自身が時間調整を行い届けていく必要がありました。
そのため旧アプリでは早押しで注文争奪戦の中で行き先しか確認しておらず、届け時間が1時間後といったハズレくじを引くといったトラブルが多発。
以前の使用では下手に注文を取ることができなかったので、より初心者に優しい仕様になっているのも新アプリの特徴です。
マップ上に到着予定時間が表示されている
出前館の新アプリではマップ上に到着予定時間が表示されているので、以前より届け時間が分かりやすくなりました。
そのため間違った行き先に向かい大幅な時間ロスといったトラブルも皆無になり、より正確な配送を実現することができます。
また配慮してくれる注文者であれば、自宅の写真を載せることができるのも好印象。
無駄に考えるストレスが減り、気軽に活動しやすくなったのも出前館の新アプリの特徴でしょう。
ゴングの押し忘れが無い
出前館の旧アプリでは各レストランに料理を作り始めてほしいという要望ボタンである「ゴング」を10分前に基本押す必要がありました。
そのためゴングを押し忘れていた場合にはレストランで無駄に待機することになり、料理の大遅延が発生することも珍しくありません。
ですが新アプリではゴング制度が廃止になり、全て全自動になっているためゴングの押し忘れトラブルが皆無になりました。
またマクドナルドやサイゼリアなど、ゴングのタイミングが異なる一部レストランの問題点も解消されたのも地味に嬉しいメリット。
「料理ができた」という通知がくる
出前館の新アプリでは、レストランで料理ができた場合には配達員に通知が届く仕様を採用しております。
更にレストラン側が料理を作るのに遅れている場合には、「遅延」と表示されている分かりやすさも非常にGOOD。
そのため遅延が発生している間にコンビニで水分補給やトイレ休憩をするなど、時間を見て柔軟な対応を行うことができます。
出前館の新アプリを実際に活動してみて感じたデメリット
基本的に改良点が数多くメリットばかりの新アプリですが、実際に活動してみて感じたデメリットも無いわけではありません。
そんな出前館新アプリのデメリットについても、それぞれ概要を解説してきます。
以前のように案件を抱えまくって超効率で配送は行えない
出前館旧アプリの最大の魅力は、効率の良い案件を複数抱えて超効率で配達件数を回すことができたという点です。
そのため比較的報酬額が他フードデリバリーと比較して高めに設定されている出前館では、高い報酬を実現できました。
ですが新アプリでは基本二件までの注文なので、以前のような超効率が実現できなくなってしまったのは大きなデメリットと言えるでしょう。
エリアの隔たりがないので遠方に飛ばされることも
出前館の新アプリではエリアごとの隔たりがなくなり、拠点ごとの登録が必要なくなりました。
そのため出前館に対応しているエリアであれば、1つのアカウントで何処でも活動できるのはメリットの1です。
ですが基本的に遠方に飛ばされることは出前館ではあまりないので、基本注文を取らないことで対応することができます。
早押しで注文が取れないことも
出前館では以前のような注文エリア全域の早押しではなく、マッチングした数名からの早押しシステムになりました。
以前より注文が選びやすくなったとはいえ、早押しであることは変わりないので良い行き先の注文は先に取られてしまうことも。
そのためUber Eatsのように個人でマッチングを行うサービスに比べて、理想的な注文を総取りできない点に注意が必要です。
相変わらず注文者へメッセージ対応が行えない
出前館では何故か電話対応が基本で、他社アプリのように注文者へメッセージ対応を行うことができません。
そのため届け時に注文者がトイレに入っている時など、柔軟な連絡手段がないのが苦しいデメリットです。
これは旧アプリでも共通の問題点だったので、注文者の利便性の向上のためにも実現してほしいポイントかもしれません。
時間制限で焦るのは据え置き
数あるフードデリバリーの中で唯一出前館は、注文の届け時間制限が厳格に設けられているサービスです。
そのため時間に少し遅れた場合などには、バイクや自転車の運転が荒くなってしまうことも。
時間制限による焦りで事故遭遇確率が上がってしまうので、時間に縛られたくない方は他社サービスの利用がおすすめです。
同時登録におすすめのフードデリバリーサービス
出前館の新アプリ事情を解説したところで、ついでに登録しておきたい他社サービスの事情に関しても簡単に解説していきます。
- Uber Eats
- wolt
- menu
それぞれ順を追って紹介していきましょう。
Uber Eats
日本国内のフードデリバリーサービス先駆者であり、認知度トップの米国企業Uber Eats。
Uber Eatsでは新料金改定により自転車勢が300円報酬に引き下げられる中、バイク配達クルーの報酬に大きな影響が及んでいない印象です。
また他社サービスと異なり国内で長期間運営するノウハウを兼ね備えており、ピンズレなどのトラブルが年々改善傾向に。
2021年には徒歩配送サービスも開始し、リモートワークで運動不足気味の方とも相性が良好です。
加えて料理破損といった補償も手厚く、初めて配送を行う方には特に最適なフードデリバリーサービスとなっています。
これから副収入源を確保したい方に選択肢の一つとして優秀なサービスなので、一度も配送を行った事がない方はこの機会に登録してみても良いかもしれませんね。
その他Uber Eatsの詳しい詳細に関しては、以下の記事で概要を紹介していますので興味がある方は参考にしてみてください。
wolt
元々は北欧を中心に展開するデリバリーサービスwoltですが、2021年より米国トップシェアのDOORDASHが買収。
woltブランドは継続しつつ日本国内で勢いを高める、今後注目のデリバリーサービスとなっています。
米国ではダッシュマートと呼ばれる独自コンビニを展開しており、フード以外の配送にも注力している世界企業です。
またwoltではツルハドラッグやCOSTCO等との提携も続々と行われており、双方の独自サービスから一気に拡大する可能性を秘めたサービスではないでしょうか。
woltとDOORDASH(ドアダッシュ)の共に、マッハバイトを経由すると5,000円のキャッシュバックを獲得する事が可能なので登録がまだの方は是非利用を検討してみては如何でしょう。
menu
スマホゲーム開発事業を手掛ける「レアゾン・ホールディングス」が運営する国内産フードデリバリーサービスが「menu」。
「menu」は服装や規約が比較的緩いフードデリバリーサービスで、出前館のような堅苦しい雰囲気が苦手な方に最適なフードデリバリーサービスです。
服装だけではなく配達バックも特に制限を設けられていないため、複数登録として非常に相性の良いサービスとなっております。
また「menu」ではマッハバイトを経由することで最低5,000円のキャッシュバックを獲得することが可能です。
そんなマッハバイトを通じて「menu」に登録する方法については、以下の記事で概要を紹介していますので興味がある方は参考にしてみてください。
出前館の新アプリを実際に試してみた感想まとめ
最後に出前館の新アプリ事情について、まとめていきましょう。
- 当日稼いだ報酬額が確認できる
- 不愉快な着信音は廃止
- ヒートマップで需要の高いエリアが分かる
- 時間差を計算して受注する必要が無い
- マップ上に到着予定時間が表示されている
- ゴングの押し忘れが無い
- 「料理ができた」という通知がくる
- 以前のように案件を抱えまくって超効率で配送は行えない
- エリアの隔たりがないので遠方に飛ばされることも
- 相変わらず注文者へメッセージ対応が行えない
出前館の新アプリ事情が気になっている方は、参考としてお役立ていただけたでしょうか。
巨額の資金調達に成功したことから、2022年より高額な報酬制度が採用されている出前館。
海外の他社サービスとの競争で、配達員の確保にむけて高額な報酬制度が打ち出されているのが現状です。
その他出前館に関する詳細は、以下の記事で概要を紹介していますので興味がある方は参考にしてみてください。